軍事同盟の世界地図~トランプとプーチンの時代~

地理
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世界的な軍事同盟

世界的な軍事同盟として以下の3つが挙げられます。

NATO (1949~)

アメリカを中心とした、北アメリカとヨーロッパの軍事同盟

ワルシャワ条約機構 (1955~1991)

ソ連を中心とした、共産圏の軍事同盟

上海協力機構 (2001~)

中国、ロシアを中心としたアジア圏の多国間協力機構
近年は軍事同盟としての役割も果たしている、という見方もある。

地理的に近い国々

このように見ると、世界地図はアメリカとヨーロッパを中心にした勢力と
ロシア・中国を中心にしたユーラシア大陸の勢力
この2つに分けられていることがわかります。
地理的にも、勢力内同士の国々は隣接し、直接的な利益を共有しているといえます。
逆に、アメリカとロシアは地理的にも離れており、領土問題もなく、疎遠な関係にあります。
戦後、この2つの勢力のパワーバランスによって、世界の平和が保たれているといってもよいでしょう。

しかも、冷戦終結後も、そのパワーバランスは変わってないように思います。

↓NATOとワルシャワ条約機構の加盟国

「NATO・米 VS 露」 の動き

その一方で、近年、不穏な動きも始まっています。

【NATOの動き】

NATO、バルト海沿岸に4千人展開へ 対ロシアを念頭
NATO、ポーランドで冷戦以降最大の軍事演習 露は反発
バルト海沿岸にはリトアニア、エストニア、ラトビア(いずれも旧ソ連)があり、その奥にロシアがあります。
またポーランドもベラルーシ、ウクライナ(いずれも旧ソ連)の隣です。
どちらもロシアの勢力圏のすぐ隣で、NATO勢力が拡大しています。

【ロシアの動き】

米ミサイル防衛の東欧配備、プーチン氏が「対抗措置」を言明
ロシア、国後・択捉にミサイル配備 軍事拠点化進める

プーチンさんは12月に訪日する予定ですが、
北方領土の国後に、北海道が射程に入るミサイルを配備しました。
これもアメリカをけん制する狙いでしょうか。

「トランプ大統領誕生」で変わる世界地図

これだけを見ると、きな臭い感じがしてきますが、
どうやらトランプが次期大統領に選ばれたことにより、
状況が変わりそうです。
【米政権交代】トランプ氏とプーチン氏、米ロ関係修復に努力すると合意


※画像はBBCnews JAPAN ホームページより引用

http://www.bbc.com/japanese

また、フィリピンのドゥテルテ大統領は中露に接近。

トルコもNATO加盟国でありながら、露に接近。

と、今、国際情勢は大きな分岐点に来ているのかもしれません。

この結果、上記にあげた軍事同盟がどのように変化していくのか。

また世界情勢がどのように変わっていくのか。

もしかしたら、世界地図が描き変わるかもしれない。

その鍵を握るのは、間違いなくトランプとプーチンでしょう。

今後の動きに注目です。

参考資料
wikipedia 北大西洋条約機構
wikipedia ワルシャワ条約機構
wikipedia 上海協力機構
軍事同盟加盟国図はwikipedia より引用
地図はgooglemapより引用

この記事を書いた人
細田貴洋【地理・地図ライター】

ほそだたかひろ

地理・地図に詳しい【地理・地図ライター】

駒澤大学地理学科卒(都市地理学)、学士(地理学)

国内旅行業務取扱管理者

テレビラジオ、アートといったカルチャーにも詳しい

■書籍執筆
「東大生に挑戦!47都道府県なぞ解き&学習BOOK」(主婦と生活社)

■メディア出演
・スマホRPG「三國志真戦」公式YouTube生配信
・FM NACK5『THE SEITARO★RADIO SHOW「1700」』出演
・LuckyFM茨城放送「HAPPYパンチ!」出演

■Webメディアで地理系記事を多数執筆→詳しくはプロフィールページをどうぞ

Webデザイナーもやってます。

ペンネーム「モリオカケンジ」

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