45年も続いた超マニアックな紀行番組「真珠の小箱」

真珠の小箱とは、1959年から2004年の45年間にわたり放送された紀行番組。
詳しくは→「真珠の小箱-wikipedia

幼い頃、日曜日の早朝にたまたま見たこの番組。
子供心になぜか気になっていたこの番組を今改めて調べたら、すごいことがわかりました。

この番組のすごいところは、3つ。

1.近鉄の15分間丸ごとCM

番組は当初から近鉄(近畿日本鉄道:大阪、奈良、京都、三重、愛知にまたがる大手私鉄)

の一社提供であり、

「真珠の小箱」という番組タイトルも近鉄沿線の伊勢志摩地方が真珠の産地ということでつけられたとのこと。

また奈良県と三重県のスポットが主に取り上げられ、番組の最後には必ず紹介した場所への行き方が、アニメーションで紹介されます。

もちろん行き方は近鉄を使っての行き方しか紹介されません。こんな感じで、「行きたくなったでしょ?近鉄に乗って行こう!」という近鉄の思惑が見え見えとなっていて、

番組自体が近鉄の15分間丸ごとCMとなっているのです。

逆を言えば、そのスタンスもあってか、視聴率というものに左右されず、45年間も続いたと考えられます。
2.45年間変わらない「ゆったり感」

番組の流れは、

「真珠の小箱」というタイトルがBGMとともに表示される→

「近鉄提供、真珠の小箱。今日は〇〇(取り上げる内容)〇〇さんのお話でお送りいたします。聞き手は〇〇さんです。」→

おすすめスポットや行事が紹介される→

「〇〇へは、大阪、京都、名古屋から近鉄をご利用ください。」というアナウンスとともに、スポットへ行くための路線図が表示される。→

近鉄のCM→

「来週は〇〇。〇〇さんのお話でお送りいたします。提供は近鉄でした」→

真珠の小箱」というタイトルの右下に「終わり」と出て番組終了。

このような流れですが、始めから終わりまで、とにかく番組の流れが「ゆったり、ゆっくり」なのです。

BGMもゆったり、ナレーションもゆったり。

週末の夜、土日の早朝に放送されていたこの番組。その時間帯にぴったりのテンションなのです。

番組の構成は詩人の足立巻一さんが担当。

オープニングのBGMは作曲家・ピアニストの宅孝二さんのフルート演奏。

この曲がなんとも耳に残る「ゆったり」した曲でとても良い。

45年間その「ゆったり感」を曲げなかったのはすごいと思います。
3.超マニアックなマイナースポットを紹介

「信貴山の初寅」「伊賀の夏見廃寺」など、全国的にはマイナーなスポットもたくさん取り上げたこの番組。

また話し手の方も大学教授やその分野の研究者などかなりマニアックな話をしてくれる方々。

普通の旅番組なら有名スポットを取り上げるのが定番ですが、確かに45年間も毎週放送し、しかも奈良、三重を中心とする地域。

マイナースポットも取り上げなければやってられないのも事実。

一般の視聴者がどこまでついてけたかは不明ですが、地理好きとしてはこのマニアックさがとても良いです。

↓こちらが実際の番組です。始めから14:00までが「真珠の小箱」です。

45年間続いたこの番組。

この番組が続いたのは間違いなく「近鉄」のおかげであり、

「近鉄」のおかげで、奈良三重の様々なスポットが発掘されました。
このマニアックな魅力がたくさん詰まった紀行番組「真珠の小箱」。
またこのような番組が出てくることを願うばかりです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする