これがわかれば埼玉県民「十万石まんじゅう」と「うまい、うますぎる」のコマーシャル

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十万石まんじゅうとは

十万石まんじゅうとは、

埼玉県の行田市にある「十万石ふくさや」という会社が作っている和菓子の名前です。

埼玉県民なら誰もが知っている銘菓です。

この十万石という名前なんですが、

もともとは、このまんじゅうを行田名物にしたいということで、

江戸時代に行田市にあった忍藩の石高が十万石であったことに因んでいます。

十万石まんじゅうはひとつひとつは小さく、薄皮で、中には、甘い餡がたくさん詰まっています。

皮が餅のように柔らかいのも特徴的です。

画像引用:十万石ふくさや公式ホームページ

テレビ埼玉で流れるお馴染みのCM

この十万石まんじゅうですが、埼玉県民なら誰もが知っているお菓子となっています。

なぜでしょうか。

それは、テレビ埼玉という埼玉県のローカルテレビ局が、

ずっとこの会社の、十万石まんじゅうのCMを流し続けているんです。

CMを見る限り、その映像もかなり古く、

かなり前からCMを流していることが考えられます。

以下、そのCMの内容です。

——————–

まず竹林の映像が流れます。

その後、尺八の音色が響き、

風が語りかけます、うまい、うますぎる!

十万石まんじゅう、埼玉銘菓、十万石まんじゅう

というセリフが流れて。

同時に、江戸時代のお姫様のような人の絵が画面に映ります。

最後に「菓子文化を見つめる 十万石株式会社 十万石ふくさや」

というテロップが流れます。

——————–

CGなどの最先端の技法を駆使するCMが多くなった昨今、

古い映像を流し続ける「十万石まんじゅう」のCM。

もはや伝統芸能の域に達しています。

1979年から放映!ちなみにテレビ埼玉開局もこの年

この「うまい、うますぎる!」

というセリフがとても印象に残るCMですが、

もう何十回何百回とテレビ埼玉で流されているCMですので、

埼玉県民にはおなじみのCMと商品となっています。

ちなみに、このCMの映像がかなり古いと思っているのですが、

実際に調べてみたところ、

1979年からこのCMが流れているらしいです。

1979年と言いますとテレビ埼玉が開局した年ですので、

テレビ埼玉ができた時から流れているCMということになります。

これは埼玉県民にとって馴染みのあるCMになるはずですよね。

なぜ「うまい、うますぎる!」なのか

このCMの「うまい、うますぎる!」

というセリフですが、

なぜ「うまい、うますぎる!」になったのかと言いますと、

それは、十万石ふくさやの先代と世界的な版画家「棟方志功」との出会いがきっかけとなっています。

画像引用:十万石ふくさや公式ホームページ

昭和28年、棟方志功はまだ無名の版画家でしたが、

棟方志功と交流のあった行田市の渥美大童(書道家)の紹介で、

いち早く棟方志功の作品に接した先代は、

これだ!これからの菓子屋は先生のこの人間味あふれた暖かさ、そしてバイタリティが必要だ!

と感心しました。

そして十万石まんじゅうを持って棟方志功を訪ねに行きます。

無類の甘党だった棟方志功は十万石まんじゅうを食べ

うまい

行田名物にしておくには、うますぎる

と言ったそうです。

その言葉が、あのCMの

「うまい、うますぎる!」

になったわけです。

CMのあの絵は「棟方志功」

「うまい、うますぎる!」と言った後に、

棟方志功は直ちに絵を描きました。

それが、あのCMに出てくるお姫様の絵です。

このお姫様は、江戸時代にあった、行田市の忍城のお姫様をイメージしたもので、

お姫様がきっと生きていれば、同じことを言ったに違いない、

ということで描かれたそうです。

画像引用:十万石ふくさや公式ホームページ

棟方志功が「うまい、うますぎる!」というくらい美味しかった十万石まんじゅう。

この先代と棟方志功との出会いが十万石まんじゅうの発展のきっかけとなっています。

「陸王まんじゅう」販売中!

ちなみに、行田市を舞台にしたTBSドラマ「陸王」とのコラボで、

「『陸王』コラボレーション十万石まんじゅう」が販売されています。

普段は「十万石」という焼印がされているのですが、

この商品では、「陸王」という焼印が十万石まんじゅうにしてあります。

この「『陸王』コラボレーション十万石まんじゅう」は人気で、

元々の販売期間を延長して、販売されており、予約販売となっています。

3日前までの予約が必要です。

画像引用:十万石ふくさや公式ホームページ

どこで買えるの?

十万石まんじゅうの直営店のほとんどは、埼玉県内にあり、

唯一、埼玉県外の店舗が、群馬県の太田市にあります。

また、埼玉県内でも北部や東部に多く

西部には少なく、秩父地方への出店はしていません。

(やはり、埼玉県の東部と西部で分かれますね、いろいろ)

画像引用:十万石ふくさや公式ホームページ

電話での注文や、ネット通販もやっているので、

埼玉県民でなくとも、食べたいと思った方は、ぜひ買って食べてみてください。

「うまい、うますぎる!」

と言いたくなるはず。

十万石まんじゅうのCMが、こちら(リクルートが運営する、食欲と知識欲をシゲキする「メシ通」編集部のyoutube公式アカウントから引用)

参考URL:十万石ふくさや http://www.jumangoku.co.jp/index.html

この記事を書いた人
細田貴洋【地理・地図ライター】

ほそだたかひろ

地理・地図に詳しい【地理・地図ライター】

駒澤大学地理学科卒(都市地理学)、学士(地理学)

国内旅行業務取扱管理者

テレビラジオ、アートといったカルチャーにも詳しい

■書籍執筆
「東大生に挑戦!47都道府県なぞ解き&学習BOOK」(主婦と生活社)

■メディア出演
・スマホRPG「三國志真戦」公式YouTube生配信
・FM NACK5『THE SEITARO★RADIO SHOW「1700」』出演
・LuckyFM茨城放送「HAPPYパンチ!」出演

■Webメディアで地理系記事を多数執筆→詳しくはプロフィールページをどうぞ

Webデザイナーもやってます。

ペンネーム「モリオカケンジ」

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