三田工業のCMとは
「三田工業」は、主に業務用の複合機や印刷機の製造販売を行っていた会社です。1998年に一度倒産しましたが、その後「京セラミタ」となり、現在は「京セラドキュメントソリューションズ」という社名になっています。
1980年代、三田工業は自社のCMにジャズシンガーの阿川泰子さんを起用して、阿川さんが歌う曲をバックにインパクトのある映像を流すCMが話題を呼びました。
このCMは戦争がテーマ!?
私がyoutubeでこのCMを見たとき、そのコメントに「このCMには戦争という裏テーマがある」みたいなことが書いてあったので、今回はそれが本当か検証してみたいと思います。
①戦争の開戦と同時に空母がやってくる
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②戦争によりビルが倒壊してゆく、ビルが軍事へりによって包まれる
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③車が空から落ちてくる
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④そんな中、阿川は街で軍隊を見て、「戦争をやめなさい」と言いたかったのかもしれない。
「もしその一言が伝えられたなら、明日は変わるかもしれない」
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⑤戦争の激化により、無人となった街。兵器の使用により凍ってしまった街。それでもミサイルは発射され、戦争は続いてゆく…。
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⑥戦争は泥沼化…しかし、空から光の階段がおりてきた。
人々は、争いのない平和な天国へ登ってゆく(実際には降りてるが)。
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最後の方のCMはなんとも暗く、退廃的な感じになっています。
まとめ
このように「戦争」をテーマとして、あらためてCMを見ると、開戦から終わりまでのひとつの物語ができあがっていますね。
まさに、一つの物語。
制作側も、このテーマに沿って、何年もCMを制作していたのでしょう。
これはあくまで私の主観であって、制作側からみれば、そんなテーマなんてないのかもしれないですが・・・。
たった数十秒のCMにもかかわらず、どのCMもクオリティが高く、一つの芸術作品として仕上がっています。
それに阿川さんの大人っぽい曲が、しっくりマッチしていて、さらに素晴らしくなっています。
こんなに素晴らしいCMを作成した会社が無くなってしまったなんで、なんだかすごくもったいないです。(まだ、あるんですけど、京セラの会社ですからね。)
今、三田工業があれば、どんなCMを作っているのでしょうか。
みなさんはこのCMシリーズを見て何を感じるでしょうか。
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