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絶対に手紙が届かない場所
やっと届けられてもコストがかかって採算が合わない、
といった「秘境」が「交通困難地」であると言えます。
しかも、「秘境」でも「居住者のいる秘境 」が「交通困難地」に指定されています。
では実際にどういった地域が「交通困難地」なのでしょうか。
「交通困難地」一挙紹介!
日本郵便公式ホームページの約款というページで
「交通困難地」の一覧がPDFで公開されています。
最後にちょろちょろっと書かれている場所。
どうやら高い山でもないし、孤島でもなさそうな場所があります。
なんかおもしろそうです。
気になる「交通困難地」ベスト3!
ということで、
「交通困難地」の一覧から気になる場所を調べました。
・土庄町字余島(香川県)
空中写真で見ると、普通の島です。
しかも砂州で陸地とつながっているっぽいですし、
陸地は栄えている感じで、
とても郵便の届かない秘境とは思えません。
なぜここが「交通困難地」なのでしょうか。
実は、この島全体が私有地らしいのです。
だから関係者以外が勝手に入ることはできないので、郵便が届かないとのこと。
自然ではなく、人間の諸事情で「交通困難地」になった珍しい場所です。
詳しくはこちらwikipedia「余島」、神戸YMCA「余島の紹介」
・揖斐川町門入(岐阜県)
ものすごい山の中にある「門入」
近づくと、きちんと集落があります。
山の中だから、「交通困難地」なのか、
と思いがちですが、実は悲しい過去があった場所。
実は、となりに見える「徳山ダム」ができたことによって、
「門入」に通じる道路が水没し、そのため集落自体はダムに沈まなかったのに
廃村になってしまったとのこと。
ここへ行くにはダム湖を船で渡るか、山道を約3時間歩かないと行くことができませんが、
それでも春~秋にかけて旧住民が一時滞在するそうです。
廃村になったけど人がやってくる、そんな特殊な「交通困難地」です。
詳しくはこちら岐阜新聞web 「門入」に里帰り 徳山ダム、水没免れた地域
デイリーポータルZ「ちょっと見てきて」
・厚岸町大黒島(北海道)
最後はこの島。
なんともゴツゴツした岩山みたいな島です。
大黒島は北海道の厚岸湾にあります。
ここは、陸地からも近いですし、近づけない場所でもないです。
また無人島なら「交通困難地」に指定されません。
なぜ「交通困難地」なのでしょうか。
実は、コンブ漁の時期だけ、島内にある番屋で生活する世帯が6軒ほどいるらしいのです。
島の北側の岬にある家屋、おそらくこれが番屋でしょうか↓
ここで過ごすのはうらやましいですね。
島を独り占めできますし。
ということで、大黒島は、
居住者はいるが、郵便を届けるには採算が合わない(漁の時期しか人がいない)
ため「交通困難地」に指定されたとういうことでした。
詳しくはwikipedia「大黒島」、厚岸町公式ホームページ「大黒島」
「交通困難地」は「半秘境」
今回は3つの地域を紹介しましたが、まだまだおもしろい場所がありそうです。
仕事でいる人もいますね。
絶対に郵便が届かない、でも純粋な秘境ではなく、人が住んでいる「半秘境」
それが「交通困難地」なのでしょう。
ラジオ番組に出演!「交通困難地」についてお話しました↓↓
・郵便番号の誕生やその謎
・電話番号
・道路の番号
などの「番号の謎」について書かれた本。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
↓↓↓
「交通困難地」=「限界集落」「秘境」
ということで、日本の「限界集落」「秘境」について詳しく知りたい方は、こちらの本はいかがでしょうか?
↓↓↓
参考資料・引用
日本郵便公式ホームページ内国郵便約款(別冊 交通困難地・速達取扱地域外一覧)
空中写真の画像はすべてGoogle Earth から引用
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