幻の鉄道、尺別鉄道
尺別駅は、尺別炭鉱によって栄えましたが、
現在の尺別駅から、尺別炭鉱に向かって、鉄道が伸びていました。
その名も「尺別鉄道」。
尺別駅から社尺別駅(旅客が乗るのはこの駅から)、八幡前駅、新尺別駅、旭町駅、終点の尺別炭山駅までの区間を結んでいました。
炭鉱で採れた石炭を積み換える尺別駅。
旅客が乗る社尺別駅。
八幡前駅は路線の中間地点。
新尺別駅は尺別炭鉱市街地の中心地。
旭町駅から山間部に入り、
終点の尺別炭山駅が炭鉱の入り口でした。
↓ 尺別鉄道線路略図(ホームページ「雄別の歴史ー音別町尺別」より引用)
http://yuubetsu.net/syakubetu
↓ 尺別生活館と、その奥の新尺別駅(ホームページ「雄別の歴史ー音別町尺別」より引用)http://yuubetsu.net/syakubetu
↓ 2005年現在の同じ場所(ホームページ「雄別の歴史ー音別町尺別」より引用)http://yuubetsu.net/syakubetu
尺別鉄道はもともと、尺別炭鉱から尺別駅まで石炭を運ぶ路線でしたが、
1960年代から一般の人も使えるようになったそうです。
しかし、尺別炭鉱閉山後の1970年に廃線となり、駅舎や線路など全ての施設が撤去され、
当時の面影は見つかりません。
しかし、尺別駅の空中写真を見ると、尺別駅から内陸へ向かって、線路跡らしきものが
伸びているのがわかります。
↓ 画像右側の尺別駅のホームの隣に、尺別鉄道の線路跡が見えます。そこからカーブして、画面左(新尺別駅方面)に向かって線路跡が伸びています。(googlemapより引用)
↓ 下から伸びる線路跡は、途中で、道道361号線と交わります。(googlemapより引用)
また、新尺別駅があったとされる周辺にも、高架橋らしきものが残っています。
↓ 画面左と右に、道路をまたぐ高架橋の土台が残っています。高架橋の下には歩道が通っており、当時の人通りの多さが伺えます。この高架橋を通ると、尺別炭鉱市街地の中心地である新尺別駅がありました。(googlemapストリートビューより引用)
廃線跡を探すのも、謎解きみたいでなかなか楽しいですが、
危険な場所や私有地もあるので、自己責任で行動しましょう。
つづく
秘境駅「尺別駅」に行く その⑦〜消滅してしまった尺別で生きた人々の声〜
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※画像引用: ホームページ「雄別の歴史ー音別町尺別」
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