意外と硬派だったフジテレビ
フジテレビというと、チャラい感じがあるんですけど、私だけでしょうか。
月9などのトレンディードラマ、バラエティ、女子アナ、どれも華やかで、流行に敏感で…いわゆるチャラいテレビ局だと思います。
そんなフジテレビですが、昔は「硬派」で「保守的」なテレビ局だったそうです。
開局から1970年代までは「母と子のフジテレビ」というキャッチフレーズを軸に、母親と子供が安心して見られる、良質な番組を制作し、アニメ「鉄腕アトム」や「スター千一夜」「ザ・ヒットパレード」といった番組が生まれました。どれも母親向け、子供向けといった感じの番組ですよね。
そのころのオープニング・クロージングも、まさに「硬派」で「保守的」なものでした。
フジテレビの社名である「富士山」がメインとなり、音楽が流れ、フジテレビの名前が出る。
流れるBGMも落ち着いていて、品のあるものでした。
まさに「真面目」なオープニング・クロージングです。
しかし、「母と子のフジテレビ」といった母親、子供向けの番組をつくっていたフジテレビですが、視聴率は下落するばかり、危機的状況だったわけです。
「チャラい」テレビ局で、危機的状況から脱出
そこで、1980年代になり、今までの「母と子のフジテレビ」という「硬派」で「保守的」な局のイメージを払しょくし、「楽しくなければテレビじゃない」をキャッチフレーズに掲げ、面白くて、視聴者の笑いをとれる番組を制作していきました。
そして、「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも」などの人気番組が生まれました。そんな状況は「軽チャー路線」と評され、いわゆる現在の「チャラい」フジテレビが形成されたのです。
その後、視聴率は右肩上がりとなり、トレンディードラマもヒット。そして「テレビ=フジテレビ」といわれるほど、名実ともにテレビ界のトップに立ったのです。
その当時のオープニング・クロージングですが、
当時のロゴである「8」のマークがアップで現れ、「チャンネル8~♪」といった軽快な曲が流れます。
そして、曲のアップテンポにあわせて、これでもかというくらいカラフルな模様が次々と現れます。
一気に、明るくてカラフルでポップな感じになりました。まさに、「チャラい」フジテレビといった感じです。
こんなふうに、オープニング・クロージングを時代ごとに見ていくと、当時の流行やテレビ局の戦略・カラーがわかって、とても興味深いですね。
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