オタク=マイナスイメージ
地理オタク。
つまり、地理が好きな人。
どの時代にも、地理オタクはいます。しかし、今まで、地理オタクは注目されませんでした。
むしろ、何かに熱狂的にハマる人、いわゆる「オタク」な人は敬遠され、マイナスイメージをもたれました。
「オタク」が市民権を得る
しかし、転機はやってきます。
まず、近年、「オタク」が市民権を得るようになったこと。
オタクが大衆化し、サブカルチャーではなく
日本のポップカルチャーを担う一員となりました。
同時に、鉄道オタクなど、他のオタクも注目され、
「マニアックな人」を容認する社会になったと言えます。
社会の多様化
ふたつめに、社会が多様化したこと。
バブル経済が崩壊した後、競争社会の原理が崩壊し、個人を重視する考え方が流行。
ネットの普及とともに、様々な生き方考え方を共有することが可能になりました。
そして、今まで図書館に行って調べなければならなかった専門知識が
ネットで簡単に手に入るようになりました。
地理系番組のヒット
最後に、「地理」をテーマにした人気テレビ番組の出現です。
ブラタモリは2008年から放送され、マニアックな内容ながらも、質の高い内容により
今や人気番組となっています。
そのブラタモリのおかげで、地理にスポットライトが当たりました。
同時に、タモリ倶楽部でも地理ネタ企画が放送され、
ますます地理に注目があつまりました。
そして、何よりも「タモリ」自身が地理オタクであり、
地理オタクを社会に知らしめたといえます。
さらに「ちい散歩」や「モヤモヤさまぁ~ず2」などの散歩系番組もヒットし、
「ローカル路線乗り継ぎの旅」 など旅番組も人気番組となっています。
かつてのテレビ番組はスタジオにたくさんの出演者を呼んで、収録をするというスタイルが多かったですが、
長引く不況で番組につく予算が少なくなり、
逆に、外でロケをするという予算のかからないスタイルが主流となってきています。
このような流れも、「地理」をテーマにしたテレビ番組が多くつくられる要因でしょう。
このような番組の出現は、地理に対する注目をさらに高めました。
地理オタクにとって最大のチャンス
このように、近年、いままでにないくらい地理や地理オタクに対する注目は高まっていると言えます。
「ブラタモリ」の高視聴率やTwitterのトレンドに毎回「#ブラタモリ」があがっていることからもかわるように、
老若男女、幅広い世代が関心をもっています。
これは地理学界隈にとってもチャンスであり、今まで注目されなかった地理オタクにとっても、チャンスであるといいえます。
地理オタクが率先して、地理のおもしろさ、地理学のおもしろさを伝えるチャンス。
そして今まで、地理に興味がなかった老若男女に「地理好き」を増やすチャンスです。
では、地理オタクは具体的にどうすればいいのか、
それはまた別の機会に、記事に書こうと思います。
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