24時間テレビ「サライ」にみる日本の人口問題

毎年、夏に放送される「24時間テレビ」(日本テレビ系列)。
そのテーマソングで、番組の最後、マラソンランナーがゴールするときに流れる曲が「サライ」です。
もともと視聴者のエピソードをもとにつくられたというこの曲ですが、歌詞をみると、日本の人口問題がわかりました。
まず、歌詞の内容を見てみましょう。
※ここでは、歌詞に登場する人物をAさんとします。

桜舞う春の季節、田舎の駅でAさんは汽車に乗り、夢を追いかけるため、故郷を離れ上京する。


また春の季節、上京したAさんは都会のアパート独り暮らし。
失恋で傷ついたが、朝の人ごみのなかから、桜舞う空を見つめる。


時は流れ、親となったAさん。
上京してから、ずっと都会に住んでいるが、まぶたを閉じれば故郷が目に浮かぶ。
いつかきっと、桜舞うあの故郷に帰りたい、そう思うAさんであった。

と、こんな内容の歌詞なのですが、まとめると
若者が地方を離れ、上京する

都会に居住する。

そのまま地方に帰らず、都会、または都会の郊外に住み続け、結婚、親になる。

生まれ育った地方に戻りたい気持ちはあるが、なかなか戻れない。

ということになります。
これは高度経済成長期から現在まで続いている、地方から都市部への人口流出をあらわしているといえます。
例えば、これを団塊の世代に当てはめると、
高度経済成長で都市部の零細企業の人材不足が深刻化

労働力確保のために、地方の若者を集団就職ということで上京させる

上京した地方の若者はそのまま都市部で結婚、親となり、
都市郊外にマイホームを建てる

年老いて、生まれ育った地方に戻りたいと思うが、
実家には長男家族が住んでいたり、生活が不便な場所にあるため、などの理由で戻れなくなっている。

このような流れになるわけです。
現在でも、地方から都市部への人口流出は止まっておらず、地方の過疎化・少子高齢化が深刻化しています。
日本の地理的条件(人口、産業、交通など)を考えると、地方から都市部への人口流出はしかたのないことなのかもしれません。
歌の歌詞に登場するくらいですから、「地方の若者が都市部に行く」ということはあたりまえのこと、として認識されてしまっている、ということでしょう。


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